筋ジストロフィー医療研究会

過去の研究会

筋ジストロフィー医療研究会
[共催]日本筋ジストロフィー看護研究会

第4回 筋ジストロフィー医療研究会

大会長挨拶

会長:武田 篤

第4回大会を仙台で開催させて頂くことを大変光栄に存じております。

1964年5月に当時の厚生省が「進行性筋萎縮症対策要綱」を発表、それに基づいた入院施設整備として、国立西多賀療養所と国立療養所下志津病院にそれぞれ20床ずつの筋ジス病棟が開設されたのが本邦に於ける筋ジス医療の本格的なスタートになります。実は当院ではそれに先立つこと4年前、1960年に日本で初めて筋ジス患者さんの長期療養受け入れを開始しています。これは当時の院長であった近藤文雄先生のご英断によるものでした。複数の筋ジス患児を抱えたご家族が子どもたちの成長=疾患進行とともに、次第に生活に支障を来す様になったものの、どこの施設・医療機関からも受け入れを拒否されていた当時の状況は近藤先生のご著書(近藤文雄著:先生、ぼくの病気いつ治るの、中央公論社 1996)に詳しく記載されています。開設された当時の筋ジス病棟は重症患児が中心であり、今とはかなり異なっていました。実は1980年台、新人医師の私も160床まで増床となっていた当院の筋ジス病棟に勤務しておりますが、当時は十分な呼吸管理もできないまま、多くの方が20歳前後までに主に呼吸不全から亡くなられており、主治医として無力感に悩まされる日々であったと記憶しております。それから更に30年が経過し、生命予後は目覚ましく改善しました。また分子生物学を背景とした医学研究の進歩により原因遺伝子の解析も進み、根本的な治療法として遺伝子レベルでの治療の可能性も検討されるに至っております。

本研究会の立ち上げに大変尽力された第1回大会長の川井充先生から第4回大会を仙台で開催する様にとのご指示を頂いたのが昨年初めのことでした。当院の筋ジス医療に果たして来た役割から是非仙台での開催をとのお話を伺い、急なお電話に戸惑いながらもお受けしないとならないだろうと考えたことを思い出します。その後あまりにも突然、先生は黄泉の国に旅立たれました。先生の本研究会に掛ける熱意・意気込みを直に伺っていたものの一人として、今回の大会を開催させて頂くことに身の引き締まる思いを感じております。先生のご冥福をお祈りするとともに、その多大なるご功績を記憶に留める意味を込めて、今回は「川井充メモリアルレクチャー」と題して、筋ジス医療に多大なご貢献の有った講師の先生に特別講演を頂くこととしました。本研究会が筋ジス医療に関わるすべての方々の情報交換の場となり、筋ジス医療のさらなる向上に寄与できることを心より期待しております。

第4回 筋ジストロフィー医療研究会大会長
武田 篤(国立病院機構 仙台西多賀病院長)

開催概要

大会名称 第4回 筋ジストロフィー医療研究会
テーマ 筋ジストロフィー医療の未来を開く
会期 2017年10月13日(金)・14日(土)
会場 トークネットホール仙台(仙台市民会館)
〒980-0823 仙台市青葉区桜ヶ岡公園4-1
大会長 国立病院機構仙台西多賀病院長 武田 篤
事務局 国立病院機構仙台西多賀病院神経内科
〒982-8555 仙台市太白区鈎取本町2-11-11
TEL: 022-245-2111(代表)
FAX: 022-243-2530
E-mail: kinzisuiryou4[あ]nishitaga[ど]hosp[ど]go[ど]jp([あ] を @ に,[ど] を . に変えてください。)

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会場図

スケジュール

第1日目 10月13日(金)
時間A会場(小ホール)B会場(展示室)
9:30

受付開始

10:00 開会挨拶
10:20 10:20~11:10
 1-1.臨床研究(筋強直性ジストロフィー)

(大阪大学  高橋正紀)
10:20~11:30
 1-4.社会支援

(青森病院 大平香織)
11:20 【S1.一般病院での遺伝子検査】
(あきた病院 小林道雄)
国立病院機構仙台西多賀病院 髙橋俊明
国立病院機構仙台西多賀病院 八木沼智香子
国立病院機構新潟病院 小澤哲夫
11:40~12:20
 1-5.心理

(大阪大学 井村修)
12:30 【LS1.ランチョンセミナー】
(仙台西多賀病院 武田篤)
「日常ケアに役立つ進行期パーキンソン病の特徴」
国立病院機構旭川医療センター 木村隆

アッヴィ合同会社

13:40 【川井 充メモリアルレクチャー】
(東埼玉病院 尾方克久)
「国内外の連動を見すえた筋ジストロフィー医療の取り組み」
国立病院機構八雲病院 石川悠加
14:40 14:40~15:40
 1-2.人工呼吸器・医療安全

(あきた病院 齋藤雅典)
【S2.HALによるニューロリハビリテーション】
(熊本再春荘病院 石崎雅俊)
国立病院機構新潟病院 中島孝
国立病院機構徳島病院 島村麻木子
筋強直性ジストロフィー患者会 佐藤美奈子
15:50 【S3.クリニカルイノベーションネットワーク】
(神戸大学 粟野宏之)
国立病院機構刀根山病院 斉藤利雄
国立精神・神経医療研究センター 木村円
国立精神・神経医療研究センター 中村治雅
15:50~17:00
 1-6.摂食・嚥下・栄養

(医王病院 林瑶子)
17:00 17:00~17:50
 1-3.心理支援

(仙台西多賀病院 羽賀優一)
17:10~18:00
 1-7.呼吸

(大牟田病院 荒畑創)
18:00

世話人会

19:00

懇親会

第2日目 10月14日(土)
時間A会場(小ホール)B会場(展示室)
9:00 【S4.これからの筋ジストロフィーの呼吸管理】
(東埼玉病院 鈴木幹也)
国立病院機構鈴鹿病院 久留聡
国立病院機構徳島病院 橋口修二
国立病院機構仙台西多賀病院 中鉢則子/滝口尚子
9:00~10:00
 2-4.療養

(青森病院 小野亮平)
10:10 10:10~11:10
 2-1.臨床研究(福山型先天性筋ジストロフィー・ジスフェルリン異常症)

(東京女子医科大学 石垣景子)
【コメディカル立案企画シンポジウム】
(仙台西多賀病院 相沢祐一)
国立病院機構仙台西多賀病院 鈴木茉耶
株式会社サイバーエージェントウィル 星野浩輝
在宅就労実践者 坂本一磨
宮城県立西多賀支援学校 大築伸好
株式会社manaby(マナビー) 岡崎衛
11:20 【特別講演】
(仙台西多賀病院 武田篤)
「筋ジストロフィー治療研究の最前線」
東北大学 青木正志
12:20 【LS2.ランチョンセミナー】
(仙台西多賀病院 吉岡勝)
「在宅医療の現状と課題~訪問診療の実際~」
あおぞら診療所ほっこり仙台 田中総一郎

フィリップス・レスピロニクス合同会社

【LS3.ランチョンセミナー】
(仙台西多賀病院 高橋俊明)
「神経筋疾患への呼吸生理からのアプローチ」
東北大学 小川浩正

フクダライフテック南東北株式会社

13:30 【レクチャー】
(国立精神・神経医療研究センター 小牧宏文)
「倫理指針の改定について」
国立病院機構本部総合研究センター 伊藤澄信
14:10 【合同シンポジウム】
(刀根山病院 松村剛)
大阪大学 佐藤宏道
国立精神・神経医療研究センター 吉田寿美子
14:10~15:20
 2-5.リハビリテーション

(仙台西多賀病院 片山望)
15:20 15:20~16:30
 2-2.症例報告

(青森病院 高田博仁)
15:30~16:30
 2-6.臨床研究(その他)

(下志津病院 三方崇嗣)
16:40 16:40~17:20
 2-3.看護研究

(仙台西多賀病院 大森眞由美)
16:40~17:20
 2-7.循環

(国立精神・神経医療研究センター 瀬川和彦)
17:20 閉会挨拶

企画プログラム

特別プログラム

川井充メモリアルレクチャー 10月13日(金)13:40~14:30

「国内外の連動を見すえた筋ジストロフィー医療の取り組み~仙台西多賀病院から進められてきた原点を振り返って~」

座長 尾方 克久 国立病院機構東埼玉病院 臨床研究部長
演者 石川 悠加 国立病院機構八雲病院 診療部長

特別講演 10月14日(土)11:20~12:10

「筋ジストロフィー治療研究の最前線」

座長 武田 篤 国立病院機構仙台西多賀病院 院長
演者 青木 正志 東北大学大学院医学系研究科神経内科学分野 教授

レクチャー 10月14日(土)13:30~14:00

「倫理指針の改定について」

座長 小牧 宏文 国立精神・神経医療研究センター病院 臨床研究推進部長
演者 伊藤 澄信 国立病院機構本部総合研究センター センター長

シンポジウム

シンポジウム 10月13日(金)11:20~12:20

「一般病院での遺伝子検査」

座長 小林 道雄 国立病院機構あきた病院 神経内科部長
「一般病院でのSanger法シークエンス」
演者 髙橋 俊明 国立病院機構仙台西多賀病院 内科系診療部長
「仙台西多賀病院遺伝子検査室の実際」
演者 八木沼 智香子 国立病院機構仙台西多賀病院 臨床検査技師
「新潟病院における次世代シークエンサーの使用実績」
演者 小澤 哲夫 国立病院機構新潟病院 副院長

シンポジウム 10月13日(金)14:40~15:40

「HALによるニューロリハビリテーション」

座長 石崎 雅俊 国立病院機構熊本再春荘病院 神経内科医長
「HAL医療用下肢タイプの神経・筋8疾患での使用について」
演者 中島 孝 国立病院機構新潟病院 院長
「筋ジストロフィーに対するロボットリハビリテーションの実際」
演者 島村 麻木子 国立病院機構徳島病院リハビリテーション科 理学療法士
「意識が変われば、体も変わる-HAL®を体験して-」
演者 佐藤 美奈子 特定非営利活動法人筋強直性ジストロフィー患者会 副理事長

シンポジウム 10月13日(金)15:50~16:50

「データベースからクリニカルイノベーションネットワークへ」

座長 粟野 宏之 神戸大学大学院医学研究科小児科学分野 助教
「筋ジストロフィー病棟データベースから見えてくるもの」
演者 斉藤 利雄 国立病院機構刀根山病院 神経内科医長
「神経・筋疾患患者登録 Remudy」
演者 木村 円 国立精神・神経医療研究センター トランスレーショナル・メディカルセンター臨床研究支援部 早期・探索的臨床試験室長/病院 クラスター病棟医長
「疾患レジストリによる臨床開発促進 クリニカルイノベーションネットワークについて」
演者 中村 治雅 国立精神・神経医療研究センター トランスレーショナル・メディカルセンター臨床研究支援部 臨床研究支援室長

シンポジウム 10月14日(土)9:00~10:00

「これからの筋ジストロフィーの呼吸管理」

座長 鈴木 幹也 国立病院機構東埼玉病院 神経内科医長
「筋強直性ジストロフィーの呼吸障害」
演者 久留 聡 国立病院機構鈴鹿病院 院長
「筋強直性ジストロフィー患者における経皮的二酸化炭素分圧測定の利用」
演者 橋口 修二 国立病院機構徳島病院 副院長
「当院における人工呼吸器ワーキンググループの取り組みとその成果」
演者 中鉢 則子 国立病院機構仙台西多賀病院 看護師長
滝口 尚子 国立病院機構仙台西多賀病院 主任臨床工学技士 

コメディカル立案企画シンポジウム 10月14日(土)10:10~11:10

「筋ジストロフィーを生きる~新しい働き方がもたらす、療養と就労の両立に向けた取り組み~」

座長 相沢 祐一 国立病院機構仙台西多賀病院医療福祉相談室 医療社会事業専門職
「筋ジストロフィーを生き抜いた、彼の思いがつなぐもの」
演者 鈴木 茉耶 国立病院機構仙台西多賀病院医療福祉相談室 医療社会事業専門員
「障害者雇用の現状」
演者 星野 浩輝 株式会社サイバーエージェントウィル 取締役
「人生が変わる、人との出会い~夢にも思わなかった『一人暮らし』と『社会人』~」
演者 坂本 一磨 在宅就労実践者
「あきらめることは当たり前じゃない~障害や病気を抱えた生徒への就労支援~」
演者 大築 伸好 宮城県立西多賀支援学校 進路指導部長
「自分らしく働くために~在宅訓練、在宅就労という選択肢~」
演者 岡崎 衛 株式会社manaby(マナビー) 代表取締役

筋ジストロフィーのCNS障害研究会合同シンポジウム 10月14日(土)14:10~15:10

座長 松村 剛 国立病院機構刀根山病院 臨床研究部長 
「Duchenne型筋ジストロフィー患者の絵画表現」
演者 佐藤 宏道 大阪大学大学院医学系研究科認知行動科学教室 教授
「Becker型筋ジストロフィーにおける精神症状について」
演者 吉田 寿美子 国立精神・神経医療研究センター病院 臨床検査部長/精神科外来医長

共催セミナー

共催セミナー(ランチョンセミナー)

10月13日(金)12:30~13:30 アッヴィ合同会社

「日常ケアに役立つ進行期パーキンソン病の特徴」

座長 武田 篤 国立病院機構仙台西多賀病院 院長
演者 木村 隆 国立病院機構旭川医療センター 統括診療部長
10月14日(土)12:20~13:20 フィリップス・レスピロニクス合同会社

「在宅医療の現状と課題~訪問診療の実際~」

座長 吉岡 勝 国立病院機構仙台西多賀病院 臨床検査部長
演者 田中 総一郎 医療法人財団はるたか会あおぞら診療所ほっこり仙台 院長
10月14日(土)12:20~13:20 フクダライフテック南東北株式会社

「神経筋疾患への呼吸生理からのアプローチ」

座長 高橋 俊明 国立病院機構仙台西多賀病院 内科系診療部長
演者 小川 浩正 東北大学大学院医学系研究科産業医学分野 准教授

一般演題

一般演題リスト

第3回 筋ジストロフィー医療研究会

大会長挨拶

会長:小長谷 正明

今年2016年は、Duchenne先生が筋ジストロフィーについて記載してから155年、Kunkel教授がDuchenne型筋ジストロフィーの遺伝子座がX染色体短腕21領域にあることを確定してから30年になります。その後、原因となるジストロフィンタンパク異常の分子生物学的メカニズムや、その関連タンパク障害などによる別の病系の筋ジストロフィーの解明など、新たな知見がどんどん積まれ、遺伝子治療も現実のものとなってきました。

同時に、この30年は、医療・介護技術が格段に進歩し、筋ジストロフィー患者さんたちの療養環境も大きく変化しました。小型で軽量な人工呼吸器普及による呼吸不全克服と寿命の延長、つまり時間的拡大。わずかな力で操縦可能な電動車椅子による現実の空間的拡大。それに、コンピューターやインターネットによる精神的空間の拡大がもたらされました。

今年で第3回を迎える筋ジストロフィー医療研究会は、このような絶えず変革している本症の医療や看護、介護について、それぞれの病院や研究者が知見や成果を持ち寄り、検討し、知識や技術を共有し、さらには次の展開に対しても受け入れられるような素地を培位、明日への架け橋を考える場です。是非、ご参加の上、活発な討論をお願いいたします。

また、筋ジストロフィー医療での知識や技術は、神経難病や重症心身障害者医療にも深く通じるところがあります。これらの分野の方々のご出席もお待ちしています。

さまざまな企画プログラムに加え、10月14日の夜には懇親会の場も設けたいと思います。多職種の方々に参加していただき、筋ジストロフィー医療発展の心意気を共感したいと思います。

第3回 筋ジストロフィー医療研究会大会長
小長谷 正明(国立病院機構鈴鹿病院長)

開催概要

大会名称 第3回 筋ジストロフィー医療研究会
会期 2016年10月14日(金)・15日(土)
会場 名古屋国際会議場
〒456-0036 名古屋市熱田区熱田西町1番1号
大会長 国立病院機構鈴鹿病院長 小長谷 正明
事務局 国立病院機構鈴鹿病院
〒513-8501 三重県鈴鹿市加佐登3−2−1
TEL: 059-378-1321
FAX: 059-378-7083

スケジュール

日程表

企画プログラム

企画プログラム

一般演題

一般演題等一覧

第2回 筋ジストロフィー医療研究会

大会長挨拶

会長:佐古田 三郎

筋ジストロフィーの医療的課題は生涯・多岐にわたるため、多部門・多職種・多機関が連携して、問題が深刻化する前から予見的に関わることが重要です。これまで、本邦では長年にわたり多職種の筋ジストロフィー研究班が組織され、医療ケアについて協働してきましたが、2014年度からはこれに代わるものとして「筋ジストロフィー臨床研究会」が発足し、本年第2回の研究会を大阪で開催させていただくことになりました。

生命予後の改善とノーマライゼイションの普及により、現在多くの筋ジストロフィー患者様は地域で生活し、受療先も多様化しています。新規治療薬や革新的なデバイスの開発も進みつつあります。また、本年から難病医療制度が変わり、筋ジストロフィーも指定難病に移行することとなりました。筋ジストロフィー医療は変革期を迎えつつありますが、これまでに培われた日常医療の重要性は何ら変わることはありません。標準的医療の普及を目的とした「デュシェンヌ型筋ジストロフィー診療ガイドライン2014」が昨年出版されましたが、国立病院機構に加えて一般病院や大学病院、教育関係者、保健・福祉関係者など、筋ジストロフィー医療に関わる全ての医療関係者が集い、交流と研鑽を積む機会を持つことはきわめて意義深いことと考えます。そのような思いを込めてメインテーマを「筋ジストロフィーに関わる全ての医療関係者集まれ!」とさせていただきました。

様々な企画プログラムに加え、10月23日の夜には懇親会の場も設けさせていただいています。多職種の多数の方にご参加いただき、筋ジストロフィー医療がより充実したものになることを期待します。

なお、本研究会は医療関係者同士の真摯な意見交換を目的としており、患者様や一般の方向けの内容ではありません。どなたの参加も構いませんが、会の趣旨にそぐわない言動が見られた場合は退場いただくことがありますのでご了解下さい。

第2回 筋ジストロフィー医療研究会大会長
佐古田 三郎(国立病院機構刀根山病院長)

スケジュール

スケジュール

企画プログラム

企画プログラム

一般演題

一般演題プログラム

第1回 筋ジストロフィー医療研究会

大会長挨拶

会長:川井 充
第1回筋ジストロフィー医療研究会開催のご案内

筋ジストロフィー医療は今年で50周年を迎えます
最善の支持療法 (Best Supportive Care) で寿命は大幅に延長し、多職種連携でQOLの改善が図られてきました。
革新的治療をめざす次の50年の出発の年にあたり、日々の医療の中で生まれた研究成果を発表して全国仲間と知識と技術を共有し、学びあう場を作りました。
ぜひご参集ください。

筋ジストロフィー医療 新たな50年の始まり

日本の筋ジストロフィーの体系的医療は1964年に児童福祉法にもとづき、主として小児の患者に医療と教育を提供することを目的として、西多賀病院と下志津病院に筋萎縮症病棟が開設されたときに始まったといってよいでしょう。今年は日本の筋ジストロフィー医療の50年目の年であるといえましょう。その後1979年までに全国27病院に筋萎縮症病棟が開設され、1980年からは成人患者の入院も手当てされるようになりました。

医療の内容は当初リハビリテーションが中心でしたが、1980年代から呼吸管理、1990年代から心筋障害治療に真剣に取り組むことによって、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの平均寿命は、従来10歳代後半であったのが2000年ころには20歳代後半となり、ありとあらゆる医療技術を動員する最善の支持療法 (Best Supportive Care) によって30歳台半ばまで延長しています。現在病因に直接介入する治療法の治験が計画中あるいは実施中であり、今後筋ジストロフィーの診療内容は大きく変化し、寿命のみならず身体的機能も大きく改善することが予想されます。

一方、筋ジストロフィーの50年間の医療の歴史は、多職種連携によるQOL改善への取組の歴史です。医師、看護師のみならず、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、栄養士、保育士、児童指導員、臨床工学技師などさまざまな職種が患者さんの生活の向上かかわってきました。2006年には障害者自立支援法(現在は障害者総合支援法)が施行され、長期の入院医療は措置ではなく契約にもとづくものとなっています。次の50年は治療法の開発の50年になるはずですが、治療法開発にもこれらの職種が共働してあたらなければならなくなると思います。

筋ジストロフィーの領域は神経内科、小児科だけでなく、整形外科、循環器科、呼吸器科、臨床遺伝科など多領域の専門家による集学的な治療が行われてきましたが、専門家が集まる学会というものがありませんでした。その役割を果たしてきたのが精神・神経研究開発費による研究班でした。しかし、多職種の協同研究を行う研究班がなくなり、また臨床医の研究班も治療研究の基盤整備プロジェクトにシフトするようになったので、臨床医をはじめとする多職種が一同に集まり自由に知識や経験を交換する機会が求められるようになりました。

従来の多職種研究の研究班の流れをくむ筋ジストロフィー研究松尾班の最終年度(2013年度)に、班会議と同じ時に同じ場所で試験的に「筋ジストロフィー臨床研究会」を開催したところ、大勢の皆さまの参加を得ることができました。このような機会を毎年続けていこうという結論になり、今回第1回を開催する運びとなったものです。従来の研究班と同じように大勢の多職種の皆さまが研究発表のために参加されることを期待します。医師が貴重な臨床経験を発表してこれからの医療と研究の発展に役立てるためのセッションや若手医師のための入門セミナーも企画しております。従来の研究班と同じように大勢の多職種の皆さまが研究発表のために参加されることを期待します。

第1回 筋ジストロフィー医療研究会大会長
川井 充(国立病院機構東埼玉病院長)

スケジュール

日程表

一般演題

一般演題等一覧

[共催]日本筋ジストロフィー看護研究会 第5回学術集会

開催案内

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スケジュール

10月14日(土)
時間 C会場(展示室) D会場(視聴覚室)
9:00 学術集会会長挨拶
9:20 研究発表
座長 NHO医王病院
看護師長 八反 美子
研究発表
座長 NHOあきた病院
副看護師長 津田 蔵人
12:20
13:25 看護研究会通常総会
13:40 交流集会1
看護を語りましょう
交流研修2
看護研究
15:20 終了 終了

研究発表

10月14日(土)

2-8.看護研究 C会場(展示室)/9:20~12:15

座長:八反 美子(医王病院)

演題
番号
演  題 演 者 施 設 名
1 神経筋難病患者におけるスモールチェンジ法を用いた効果的な除圧方法について 西 勝英 国立病院機構南九州病院
2 筋ジストロフィー患者のエンド・オブ・ライフケアにおける母親のニーズ 西川 晶子 国立病院機構医王病院
3 福山型筋ジストロフィー患者の外泊に向けての支援 高橋 愛莉 国立病院機構仙台西多賀病院
4 スピーキングカニューレ導入をおこなったA患者のケア 山口 望 国立病院機構熊本再春荘病院
5 肺炎を繰り返すデュシェンヌ型筋ジストロフィー患者に半腹臥位下で連日MI-Eを導入し、肺病変が改善した症例 岩田 真理子 国立病院機構鈴鹿病院
6 筋ジストロフィー患者における睡眠中呼吸状態の変化と口からの効果的なエアリーク対策 勝田 純子 国立病院機構医王病院

休   憩(10分)

7 筋強直性ジストロフィー患者に対して防風通聖散の抗肥満効果と、患者のADL及びQOLへの影響の検討 西島 広昭 国立病院機構旭川医療センター
8 精神発達遅滞を伴うデュシャンヌ型筋ジストロフィー患者の呼吸器導入への関わり 小山 春香 国立病院機構新潟病院
9 人工呼吸器に関連した医療事故防止への取り組み 石田 優美 国立病院機構下志津病院
10 病棟内における夜間騒音の実態とその対策効果 前田 九州男 国立病院機構あきた病院
11 筋ジストロフィー患者を初めて継続的に受け持つ看護師の精神的負担と対処 遠藤 のぞみ 国立病院機構東埼玉病院
10月14日(土)

2-9.看護研究 D会場(視聴覚室)/9:20~12:15

座長:津田 蔵人(あきた病院)

演題
番号
演  題 演 者 施 設 名
1 筋ジストロフィー患者の「死」に対する看護師の思い 服部 さゆみ 国立病院機構鈴鹿病院
2 筋ジストロフィー及びその他の筋萎縮性疾患における栄養所要量の評価をめぐって 吉見 綾香 旭川荘南愛媛病院
3 筋ジストロフィー患者の腹部膨満の軽減を目指して 住谷 圭子 国立病院機構奈良医療センター
4 人工呼吸器及び気管切開をしている神経難病患者の外出支援時の医療スタッフの調整 稲田 諭一郎 国立病院機構長崎川棚医療センター
5 筋強直性ジストロフィー1型患者に対する漢方薬を使用した便秘改善効果の検討 倉本 史香 国立病院機構旭川医療センター
6 筋ジストロフィー患者への看取りのあり方 倉持 由美 国立病院機構東埼玉病院

休   憩(10分)

7 呼吸器看護専門外来に必要とされる指導内容と背景因子についての研究 大泉 里香 国立精神・神経医療研究センター
8 デュシャンヌ型筋ジストロフィー青年の在宅生活を支える実践報告 甲州 優 東都医療大学ヒューマンケア学部看護学部
9 自立生活を決意した患者の心理的変化 山口 寿美子 国立病院機構東埼玉病院
10 業務改善報告 病棟の臭いを清浄に 水島 和江 国立病院機構新潟病院
11 外出支援を通して患者のQOL(生活の質)の維持・向上を目指す看護 清野 暢 国立病院機構仙台西多賀病院

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